登山初心者にお勧めの福岡の山
福岡県は、九州の他の県に比較すると、平地が多く、山が多くは有りません。
福岡県最高峰で、釈迦岳の標高1230mで、難しい山岳は少なく、人口が多い関係上、自然林も少ない傾向があります。
福岡の登山初心者の方は、登りやすい山が多いため、福岡県の山で練習し、大分や熊本の、中級者用の山へ挑むようにしましょう。
1. 登山初心者にお勧めの福岡の山
福岡県は、九州の中でも、開発が進んだエリアが多いため、自然豊かな場所は少なく、山も杉やヒノキの人工林が多く、魅力に欠ける山が多いように思えます。
ただ、人口が多い分、登山道はしっかりしており、登山初心者向けではあります。
福岡県下の山の中でも、ルートがしっかりしており、危険箇所が少ない反面、自然が豊かな初心者向けの山をご紹介します。
1. 背振山地 井原山
井原山(いわらやま、いはらやま)は、福岡県と佐賀県の県境に位置する、脊振山地第2の高峰で、断層地形で、福岡県側が切れ落ちているため、福岡県側には滝や渓谷が多く見られます。
全体的に自然林に覆われ、杉林の暗い登山道は少ないため、快適な登山を楽しめます。
この井原山は、夏のオオキツネノカミソリ群生が見られる水無鍾乳洞エリアが有名で、エリア一面にオオキツネノカミソリが咲き乱れ、見事な風景に息を飲みます。
夏のキツネノカミソリも有名ですが、井原山は、花の井原山とも言わる通り、全山にわたり、四季にさまざまな花が咲き乱れます。
春は、ホソバナコバイモから始まり、イチリンソウ、ニリンソウ、ヤマルリソウ、ヒトリシズカ、ユリワサビ、コンロンソウなど多数の山野草が見られ、その後、尾根筋をツツジがピンク色に染めます。
夏は、何と言ってもオオキツネノカミソリですが、ハンカイソウ、オカトラオノ、テリハアカショウマ、ヤマアジサイ、ウバユリなども見事です。
秋は、ツリフネソウ、アキチョウジ、シシウド、ヒナノウスツボ、ツルニンジン、レイジンソウなどが咲いています。
また、広葉樹林が多く、秋はブナやモミジ、カエデなどの紅葉が山を染めます。
登山初心者の方には、瑞梅寺から登り、水無側を経由し周遊するルートをお勧めします。
瑞梅寺登山者用駐車場(トイレ付)へ車を駐車しますが、人気があるためすぐに一杯になります。
その場合は、住民の方の迷惑にならないように路肩へ駐車するか、ちょっと下ったところに空き地が有りますので、そこへ駐車するようにしましょう。
瑞梅寺から、沢沿いの道を歩き、アンノ滝という見事な滝へたどり着くと、尾根へ這い上がる急登を登ります。
自然林の尾根道を楽しみながら進むと、背振山地縦走路のT字路へ当たり左折してすぐに山頂です。
山頂は360度ビューで、遠くは雲仙や天気が良ければ、阿蘇五岳や九重連山まで望めます。
下りは、水無側へ下りますが、最初は急坂を気を付けながら下りて下さい。
降りつくと、沢沿いの花が咲き乱れる散歩道を下ります。
花の写真を撮りながら歩くと時間がいくらあっても足らないくらい花が咲いてますので、
時間を確認しながら歩きましょう。
途中、水無鍾乳洞へ進むか、アンノ滝側に戻るかの分岐がありますので、アンノ滝側へ戻り、瑞梅寺登山口へ帰りましょう。
総歩行時間5時間程度で、登山初心者の方でも無理なく歩ける福岡の山の中でもお勧めの山です。
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