雷雲と落雷の注意点|登山入門ガイド

登山中の天候変化の中で、筆者が一番怖いのは雷です。

山の上で合う雷は、音といい激しさといい恐怖を感じます。

体験談を交えて


1.筆者の雷体験談

夏の北アルプス。

ハイマツに囲まれた山道を登っていると、遠くから雷の音が聞こえました。

リーダーは急いで歩くよう指示をしましたが、仲間の1人が体力不足だったのか早く歩くことが出来ませんでした。

気温が一気に下がりアラレが降り荷物を分散する間もなく大雨が降りレインコートを着用。

そうこうしているうちにあっという間に雷雲に囲まれ、身を低くし待機。

場所的に登った先の小屋に避難するしか方法がありませんでした。

雷雲は上空でグルグル移動しているで、雷の音が少し遠くなった時に、リーダーの指示で少しずつ登ります。

結果的には無事小屋に到着したのですが、レインコートを着ていても全身濡れるほどの激しい雨にあい、途中雷が何度も近くに落ち衝撃波を受けたり、体に電気が走ったり、それはそれは恐怖の時間でした。


2.雷の兆候を察知する

雷が一番多いのは夏です。

入道雲が発生し、積乱雲になり、いわゆる雷雲となり、雨と雷を運びます。

一昔前は、クマよけ対策も兼ねてラジオをぶら下げて歩いている登山者がいました。

訊けばテント泊の夜は長いから、夜中そのラジオを聴きながら翌日の天気予報を聞き天気図を書き、翌日の計画を立て直したりしたそうです。

また雷が近づくとAMラジオに激しい雑音が入るのだと教えてもらったことがあります。

現在ラジオを持って登山に行く人は、皆無に近いでしょう。

その代りインターネットで3時間ごとの山の天気が見られたり、雨雲レーダーを確認できたりします。

しかし電波が常に入るわけではありませんし、緊急事態の為に電池は大切にしておきたいもの。

そうなると、やはり空を見て、雲をみて、早めの予測をしていくしかありません。


3.実体験から学ぶこと

雷の発生率が高いのは夏の午後、早ければ昼くらいから鳴りはじめますので、早朝から行動して早めに下山、もしくは早めに山小屋に到着することです。

また入道雲が発生していないか、入道雲が発生しているときにはその雲の変化を確認しながら歩くこと、そして雷の音が遠くから聞こえたら、それに反応し避難できることです。

雷は遠くても、風の流れと共にあっという間に近づきます。

アラレが降るのも大気が不安定さからくるので雷の兆候です。

「雷がまだ遠い」「雷発生後に青空が見えたから」といって安心してはいけません。

雷は真っ直ぐ落ちるわけではありませんから音が聞こえている間は、避難しましょう。

実際青空の元、落雷にあって亡くなった方がいます。

稜線や岩場などは、雷が落ちやすいですから早急にその場を離れる努力をしましょう。

そのためにも体力ギリギリの登山をするのではなく、日頃の体力作りをして少し余裕を持って登山に臨むのが理想です。

気象庁のホームページに、高い木などを利用した雷から身を守るための保護範囲が紹介されていますが、安全な場所まで移動できない場合には1つの手として覚えておくといいでしょう。

しかし雷が落ちた場所によっては、その雷が地面を這ってきますし、保護範囲が100%安全でないことを忘れないでください。

一番安全なのは建物の中です。

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