登山計画書を作成する|登山入門ガイド
登山に行くなら、登山計画書を作成しましょう。
2014年9月27日に噴火した御嶽山では、死者・行方不明者63名のうち52人は未提出、登山計画書(届)を提出していたのは11人でした。
1.登山計画書って何?
登山計画書は、その名の通り登山の計画をたてたものです。
登山計画書と登山届がゴチャゴチャ~っとしていますが、計画したものを届ければOKです。
ではどうやって計画して、どこに提出するのでしょう。
1.登山計画書は何故必要?
そもそも何故登山計画書が必要なのかを理解しましょう。
登山安全条例が制定され、平成28年7月1日から登山計画書の提出が必要となった長野県のホームページにはこう書かれています。
「事前に登山計画書を作成して提出することで、自分が登ろうとする山の特性を知り、十分な準備が出来るため、遭難事故を防ぎ、安全で楽しい登山に繋がります。」
そうです。
山に思いを巡らせて、山行計画(さんこうけいかく)することから登山は始まります。
長野県ホームページには続いてこう書かれています。
「また、万が一遭難した際には迅速な救助活動に繋がります。」
登山計画書の必要性は2つの文章に登山計画書の全てが詰まっていると思います。
この2つの文章を広げていくと、自分が登ろうとする山を知るためには、登山愛好家のブログで下調べも出来ますが見栄が入っている可能性があるので、最新情報は山小屋のホームページ・管轄する県警察のホームページ・登山口など細かな部分で心配ならば市町村に問い合わせてみるといいでしょう。
十分な準備をするためには、登山地図のコースタイムを見て休憩を含めたら時間がどのくらいかかるかを考え、食料がどの程度必要かを考えます。
地図をみることで、登山口を確認し、登山口までのアクセスを考え、登山道には危険個所があるのか、エスケープルートはあるかなど把握できます。
そうしたことで道迷いなどの遭難を防ぎ、安全で楽しい登山に繋がります。
また登山計画を立てることで、必然的に食糧計画を立てることも出来ます。
2.登山計画書フォーマット
登山計画書はフォーマットがあります。
各都道府県の警察・県のホームページにもあるものを印刷して書き込むこともできますし、そのままネットでも提出できます。
また無料スマホアプリを使ってネットで提出することもできます。
登山計画書の様式は特に決められたものはなく警察や県によって違いますが、内容としては登山予定や登山者の連絡先・持っている装備・食料・遭難時の緊急連絡先などを明確に書きます。
山岳保険に入っている人は、保険会社も書いておくといいでしょう。
頻繁に登山する人は、独自の様式を作っている人もいますね。
3.登山計画書の提出先
提出先は、家族・所属する会や会社・学校など身近な人に提出するとより下山予定を過ぎていた場合、早く捜索届を出してもらえますから安心です。
また登山口などにある登山届ポスト・ビジターセンター・登山山域の都道府県の警察に提出してもOKです。
4.登山条例
登山届の提出するように条例が制定されている県は、新潟県・富山県・福井県・山梨県・群馬県・長野県・岐阜県・静岡県で指定登山道を通る場合は登山届の提出が義務付けられています。
条例違反になるから書こうという気持ちではなく、自分のために登山計画書は書きましょう。
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