ザックの上手なパッキング方法|登山入門ガイド
新しいザック、嬉しいですよね。
ザックが大きいからといって荷物をむやみに詰め込んではいけません。
ここでは、登山における上手な荷造り方法=パッキング方法をお伝えします。
1.山行スタイルが違っても変わらない基本
「どんな登山をするか?」によって、ザックに詰める荷物の量が変ります。
日帰り登山なのか、山に泊まるのか、何泊するつもりなのか。
日帰り登山でも行動時間の長さ、山小屋に宿泊をするのなら食事はついているのか、自炊するのか、テント泊での登山を楽しむなら、3食自炊なのか、山小屋の食事を利用するのかしないのか。
そもそも単独登山なのか、パーティーを組むのか、季節はいつなのか、国内なのか国外なのか。
それら全てをまとめて、全てに共通することはがあります。
1.あまり使わないものはザック下、よく使うものはザック上。
2.軽いものは下、重いものは上。
3.特に重たいものは背中側。
4.柔らかいものは外側、固いものは内側。
5.左右対称の重さにする。
これは、どの山雑誌や山サイトをみても同じことが書かれているパッキングの基本の基です。
2.仮計画を立ててパッキング実践
基本の基を踏まえた上で「一泊二日の山小屋泊、3食食事付、季節は8月、登山者なら誰もが憧れる北アルプス山行(さんこう)計画」を仮に立て、パッキングしてみましょう。
荷物の小分け袋には、防水してくれる山用のスタッフバックがお薦めです。
また真夏とはいえ天気が崩れると夜はとても冷えますから、山小屋で着るフリースとダウンジャケット、足元が冷える人は厚手の靴下やレッグウォーマーを持っていきましょう。
山小屋で着る衣類や着替え、ツエルトなどの軽いものは一番下。
お水は背中側の中央。
外側には、1日目と2日目の昼食や行動食や、お尻の下に敷くマット、お泊りセットなど。
雨具と行動着は、急な天候変化に備えて一番上。
地図や日焼け止めは、1日に何度か取り出します。
救急セット・ヘッドランプ・トイレットペーパーは、緊急時に必要です。
迷わず直ぐに取り出せる、上がいいですね。
ザックの上部ポケットやウエストポケットを有効に使い、取り出しやすさを考えましょう。
この荷物の中で一番重たいのが水ですが、背中側の「腰より上、肩より下」にあると重さを感じにくいです。
夏の山小屋3食付きで荷物は少ないですからザックの中を「上下」に分けて考えましたが、テント泊自炊の場合は、ザックの中を「上中下」に分けて考えると荷造りがしやすくなります。
荷物が重くなればなるほど、また急な天候変化の時ほど、パッキングの重要性を実感します。
上手にパッキングすると背負った時の重さの感じ方も変わりますので家で試してみるとよいでしょう。
そして登山にいった際、すれ違う登山者のザックを見ていると中に詰める荷物以外でザックにつけられている小物など上手な利用法がわかりますので注意してみてみましょう。
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