水分補給のポイント|登山入門ガイド
登山中の水分補給は登山初心者からよく上がる質問だそうです。
ザックにどのくらいの水を入れて行けばいいか、悩むからだと思います。
医学的に水分不足はどんな危険があるのか解説しているサイトや、研究によって数値化して紹介しているサイトや本が沢山ありますので、理論的に知りたい方はそちらへどうぞお進みください。
大変勉強になります。
ここでは「難しくしないでザックリな説明でいい」と言う人に向けています。
1.水分不足が招くもの
「登山といっても数時間のことだし、まぁ、我慢すれば何とかなるでしょう」と安易に考えて登山に向かっていた筆者は、水不足・食料不足に陥ることが数回ありました。
登山を始めたばかりのころは、少しでも楽になる歩き方やポイントも知らず無駄な体力を使い、また運動不足から異常な汗の掻きかたをしたので、水を切らしてしまい、水不足で喉がカラカラ、思考が働かず体がフラフラになって下山をしたことがあります。
無知で無謀でだったあの頃・・・無事に帰れてよかったと思う今日この頃。
水分不足がまねく、危険な症状とは。
1.登山中の水不足
心も体も水分が不足すると、悪化が加速していきます。
体が水分不足になると、喉の渇きに始まり、足つり、めまい・吐き気・食欲がなくなり、尿の量が減り、血液濃度が濃くなります。
もっとひどくなると、動きも鈍くなり、ふらつきが出て、手足が震えます。
ここでも既に危険ですが、これ以上進むとかなり危険域で自立での下山は困難です。
そして、慌てて水分を補給しても直ぐには回復しません。
2.下山後に出る水不足サイン
また登山中は水分不足のつもりでなくても、下山後に症状が出る場合があります。
それは浮腫みです。
下山後から数日間浮腫みがヒドイ場合は、登山中の水分が不足している証拠です。
筆者は、下山後の浮腫みが悩みでしたが登山を始めて8年後にこの事実を知りました。
脱水症状になると体を守るために尿を減らすホルモンが出て、一度出るとそれが数日間出続けるのだそうです。
そして浮腫みという症状となって下山後に出ます。
登山中、トイレを気にして水分を控えすぎる女性にありがちではないでしょうか。
2.水分補給の注意点
水分補給の注意点は、がぶ飲みしないこと。
喉が渇く前に口を湿らすように
補給していきますが、ゴクゴク飲むのではなく一口水を含んだら水をゆっくり噛みながら流しこむような感じがいいと思います。
休憩ごとの水分補給は勿論のこと、汗の出方や喉の渇きにあわせて水分補給をしましょう。
3.水で苦労しないために
登山初心者は、特に喉が渇くので日帰りで水2キロは持っていた方が安心です。
でも水だけで2キロも背負うのは体力続くのか心配という方は、途中に山小屋があるコースを選びましょう。
お金を出して購入してください。
山にいてお金で解決できることなんて、なかなかありませんから活用してください。
登山中の炭酸飲料水なんて、最高に美味しいです。
山小屋以外では水場の活用ですが、枯れていることがありますのでご注意を。
登山を続けていると体内の水分が上手に働いてくれるようになり、「山用の体」になりますから、そうなるまで頑張りましょう。
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