ハシゴの登り方.降り方|登山入門ガイド
登山初心者には縁遠いと思われがちなハシゴ・クサリ場ですが、登山初心者コースと紹介されていても、大小あれど出くわすことがあります。
山のハシゴは角度も長さも素材も様々ですから、是非一読してください。
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山に設置されているハシゴが設置されている場所は、高低差がある場所ですね。
登山道を整備してくれている人たちによって地形を生かしたハシゴがかけられています。
しかしハシゴに対して決まりがないだけに、素材は様々。
木であったり、ホームセンターなどで売っているハシゴをロープで組み合わせたものだったり、頑丈な鉄で出来ているものだったりします。
1.木のハシゴ
登山中、一番目にするのは木のハシゴだと思います。
木のハシゴは大抵その地形にあわせて人の手で作られたハシゴです。
ですから、そんなに長いハシゴはないはずです。
もしかしたら、頑張って足を上げたら登れるくらいかもしれませんがそれは降りの人にとっては酷な状況です。
ただ木のハシゴは非常に濡れると滑りやすく、場所によっては苔が生えてより滑りやすくなっていますから注意が必要です。
3段だったとしてもあなどってはいけません。
一番安全なのは、手も使うことですから横着せずに進みましょう。
2.その他ハシゴ
ハシゴをいくつもロープで繋いであるハシゴは、正直怖いですが信じるしかありません。
鉄のハシゴの多くは、しっかり岩に固定されているものが多いですが、中には固定されておらず置いてあるだけのものもあります。
「ハシゴは固定されているもの」という固定観念は危険です。
いずれのハシゴもある程度の高低差があるはずです。
足元・手元をしっかり見ながら進みましょう。
2.ハシゴの登り方・降り方
素材は関係ない、基本的なハシゴの登り降りの仕方です。
ハシゴは縦の棒と横の棒で出来ています。
縦の棒は、もし滑ったらそのまま落下しますから、横の棒を持ちましょう。
前の人が歩いた砂がハシゴについている場合が多いですから、それを手がジャリジャリしたり手が滑ったりするのを防ぐためにも、手袋必須です。
腕と目線が同じ場所が望ましいです。
頭の上に腕があると滑った時に力が入りません。
また怖がって体をハシゴにつけすぎると、視界も狭くなり重心が撮れていない状態なので危険です。
そして三点支持でゆっくりと進みます。
三点支持は「三点支持の基本」を読んでくださいね。
ハシゴから地面に着地する時、滑ることがありますから気を抜かないように全ての手足がハシゴから離れるまで慎重に進みましょう。
3.ハシゴ利用のルール
ハシゴは、1人ずつ使いましょう。
これはクサリ場も一緒ですが、不安定な場所を移動する時には必ず1人ずつです。
距離が短いハシゴであれば動きやトラブルがみてわかるかもしれませんが、ある程度長いハシゴだと確認しきれないこともあります。
日頃から声を掛け合う習慣をつけておきましょう。
それが確実です。
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