登山初心者向けのザックの選び方
日帰りの短時間登山でしたらさほど気にならないことも、行動時間が長くなるにつれ、また荷物が多くなるにつれ、ザック選びの大切さがわかります。
購入するときには、登山道具用品店の店員と相談しながら購入してほしいのですが、購入前の予備知識としてのザックの選び方をご紹介します。
1.ザックは男女別
ザックには、男性用・女性用があります。
中には、男女兼用で調節できる便利なザックもありますが、基本的には男性用(メンズ)・女性用(ウィメンズ)と分かれていて、大きく違うのは背中と腰回りの部分になります。
身長別ではなく、男女の骨格の違い・背中の面(背面)の違いからきています。
2.ザックの大きさ
一般的に大は小を兼ねますが、登山に関しては「大は大、小は小」です。
登山を続けるうちに、その登山に見合った大きさの違うものが必要になることでしょう。
ザックリいうと、日帰り用・山小屋泊用・テント泊用です。
勿論、何泊するかによってもザックの大きさは異なりますが、多くの方が登山を続けるうちに3つ位は所有することになるようです。
ザックの大きさはリットルで表示されていますが、8リットル~80リットル位までの大きさがあります。
中には100リットルを超えるものもありますが、そもそも80リットルでさえも初心者には不要です。
ザックの大きさ選びは、自分がどこの山に行く予定なのか?目指している山があるのか?季節はいつなのか?などを店員さんに相談してもらえれば、おのずと選ばれた大きさが出てきます。
参考までに筆者は軽い日帰り登山で20リットル、冬の山小屋泊1泊で40リットルです。
3.メーカー選び
ザックの大きさが決まったら、次は同じ大きさのザックの中から、どのメーカーを選ぶかです。
好きなメーカーで選ぶ人もいますが、筆者のお薦めは「とりあえず店頭にあるザックは、全てのメーカーを背負ってみるべし」です。
そのフィット感の違いに驚くでしょう。
後々、長時間背負うことになるザックです。
ザックの良し悪しは、登山中のストレスにもかかわりますから格好よさだけでなく、しっくりくるものを選んでくださいね。
4.試し背負いする際、気を付けること
ザックを選ぶときには、ただ背負うだけでなく「全てを締めた状態でのフィット感がどうなのか?」を試してほしいと思います。
全てのベルトをゆるゆる状態にしてから順に締めていくとわかりやすいです。
締めていく順番は、言葉だけでは少しわかりにくいかもしれませんが、今は覚えなくてもいいので目を通してみてくださいね。
ザックを背負ったら、まずはウエストベルトを締めましょう。
ウエストベルトは、骨盤の一番大きく出ている部分(腸骨凌)を包み込むように締めます。
次に、両脇下にあるショルダーストラップを両方持ち後ろ斜めに締めます。
この時点で肩から背中にあたる部分(ショルダーハーネス)が沿うようにフィットします。
次にチェストストラップを脇の下ラインで調節して締めます。
そして肩とザックを結ぶストラップ(ショルダースタビラー)を締めますが、肩のラインが浮いてしまわないよう締めすぎ注意です。
ショルダースタビラーがピンと張った状態であればOKです。
店によってはリアル感を出すために、ザックに入れる重りを用意してあったりするので余裕があれば聞いてみてくださいね。
以上が登山に利用するザックの選び方です。
あわせて、ザックカバーも購入しましょう。
洋服のように体にフィットする、お好みのザックが見つかりますように!
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