冬山登山初心者が揃える装備一式
冬山登山は特別な装備を要します。
冬以外の登山は経験があっても、冬山登山となると初心者という方も多いと思いますが、冬も山を登りたい、そんな方も多いと思います。
そのような方が冬山登山を行う場合に必要な装備一式をご紹介します。
1. 冬山登山初心者が揃える装備一式
冬山は、他のシーズンとは違い、真っ白な景色が神々しい、とても美しい姿に感動し、一度、それを味わうと、何度も冬山に行きたくなります。
しかし、冬山は、他のシーズンに比べ、遭難死する登山者が非常に多く、今までの大規模な山岳遭難事故は冬に集中しています。
警察庁発表によれば、
平成27年中の山岳遭難は
○ 発生件数 2,508件 (前年対比+215件)
○ 遭難者 3,043人 (前年対比+249人)
うち死者・行方不明者
335人 (前年対比 +24人)
負傷者 1,151人 (前年対比+110人)
無事救助 1,557人 (前年対比+115人)
であり、発生件数、遭難者、死者・行方不明者が、統計の残る昭和36年以降で最も高い数値となった。
となっており、過去10年は、増加傾向になっています。
冬山登山初心者の方は、装備を完全に整え、それらの装備を躊躇なく使用できるように訓練して登山するべきです。
装備として、代表的なものに以下が挙げられます。
1.冬山用のアウター
冬山登山初心者の方は、3シーズン用のレインウェアを兼用してアウターとしている方が多くいます。
もちろん、それでもいいのですが、冬山用のアウターを使用するほうが安全です。
冬山用のアウターは、生地が厚く、雪が付きにくいなどの加工をしており、防寒を目的としています。(例…モンベル ストリーム ジャケット)
2.ゴーグル
吹雪いた時は、目を開けられません。
しかし、吹雪いているからと言って、そこに留まると、危険ですし、だからといって、視界不良の中を歩くのも問題です。
そのような時に、ゴーグルで視界を確保し、正しいルートを見極めて歩くという事が大事です。(例…Tera ゴーグル)
3. アイゼン
冬山登山初心者であろうが、ベテランであろうが、これを持っていかないという事は考えられません。低山であれば、軽アイゼンでも問題ありませんが、高い山の場合は、10本以上のアイゼンを持っていきましょう。(例…エバニュー 10本爪アイゼン)
4.冬用グローブ
防寒素材と防水透湿性の素材がインサートされている皮革製の手袋が必要です。
厳冬期は水分が付着し、それが凍るのが一番怖く、凍傷の危険性も高まります。
従って、水分を吸収しない仕様のグローブを使用しましょう。(例…ブラックダイヤモンド ソロイスト)
5.ロングゲイター
ロングスパッツとも言いますが、これで、足首をくるみ、靴とパンツの隙間から雪が浸入する事を防ぎます。(例…イスカ ゴアテックス ライトスパッツ フロントジッパー)
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