遭難・緊急時の対処方法|登山入門ガイド
誰だって、遭難したくてしているわけではありません。
下調べしていても、遭難の可能性がゼロになったわけではありません。
登山中、想定外のことが目の前にあらわれ、緊急事態が起こった時、どうしたらいいのでしょう。
1.遭難リスクを減らす努力
まずは、登山前に遭難のリスクを減らす努力をすることが大切です。
遭難する確率を減らすためには下調べをします。
登山道までのアクセスで、始発と終電を調べることだって遭難のリスク回避の1つです。
必然的に、その時間に間に合うような登山計画を立てなければいけません。
体力を作る、登山計画書を作成する、それを提出する、食料計画も立てておく、もしものビバーグのためにツエルトや救急セットを持ち歩くなどなど、登山を開始する前にやるべきことは沢山あります。
まず、そういった知識と道具を揃える努力をしましょう。
2.緊急連絡先を携帯電話にひかえる
そんな中、意外と忘れがちなのが自分の宿泊する山小屋の電話番号を控えていなかったり、宿泊しなくても近隣の山小屋の電話番号を調べていなかったりと、緊急事態が起こった場合の一番近い場所であろう山小屋の連絡先を控えていないことが大変多くあります。
例えば足を滑らせて、やぶの下へ落ちてしまい一人で上がれない場合、家族に緊急事態を知らせても家族が登山計画書を持っていなくて山のこともよくわからなければ、家族から警察に現在地を上手に知らせることが出来ませんよね。
間に人を挟む伝言ゲームのような状態は、正確には伝わりませんし携帯電池の無駄になってしまいます。
それなら近くの山小屋に連絡するのが一番早いです。
ただし、宿泊予約が入っていない場合は山小屋自体を締めていることもあります。
ですから、管轄の警察が確実です。
登山者が最も多く愛用している登山地図には、登山のコースタイムだけでなく、その山域の山小屋や宿泊施設などの連絡先が記載されていますが、緊急事態に地図を広げられない場合もあると思うので、初めから携帯電話に登録しておくといいでしょう。
管轄する警察は、大抵各県のホームページに掲載されています。
3.緊急時こそ冷静に
遭難の種類は、道迷い・転倒・転落・滑落・落石・病気・怪我・急な悪天候で動けなくなった、体力不足で動けなくなったなどがあります。
何にしても、慌てないことです。
そんなこといわれても、絶対慌てますし、焦ります。
でもむやみに動いたり騒いだりしても、全くの無意味です。
まずは状況を見ること・確認することです。
自分・相手・時刻・怪我なら怪我の状況・天気・現在地。
そして、今自分が持っている荷物で何かできることはあるか。
生死を分ける緊急事態の場合は、直ぐ警察に連絡してください。
ただし、里でも多く発生しているようですが警察を便利屋と思って電話するのはダメです。
自分・仲間で出来ることはないか確認してください。
でも救助要請するのが恥ずかしいからと我慢したり、私は大丈夫と思いこんだりして、事態を重大化させることも止めてください。
この判断は、非常に難しいですね。
そういった意味でも、心をフラットにして状況をみることが出来る冷静な判断が必要です。
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