分岐点で迷わないために|登山入門ガイド
登山での道迷いは、非常に多いです。
「近所の低山ハイキングだから大丈夫」って言い切る人がいますが、低山・里山ハイキングの方が道迷いする人が多いんですけど、知っていました?
1.道迷い
街中の迷子なら不安になるだけで家に帰れなくなることはありませんが、山で道を間違えると不安どころか生死に関わります。
気を付けていても起こる道迷い。
登山歴が長い人でもやってしまう道迷い。
地図も持たず、自分が登る山の分岐点をも把握していないのは言語道断。
ただでさえ、獣道に山菜狩りに来た人が何度か入り込んで道のようになっている場所に、登山者が間違えて入っていってしまったりすることがあるのに。
1.分岐
自分の意識で道迷いが回避できる一番わかりやすいポイントは登山道の分岐です。
まずは地図を持ち、分岐がいくつあるのか下調べしておくこと。
そして登山開始から、常に時間(時計)を意識しながら歩くこと。
ポイントで休憩をとって地図を広げ、確認すること。
登山地図と実際の自分のスピードとの差も意識すること。
そのポイントから分岐まで何分か、時間も意識しながら歩くこと。
登山中は、お喋りに夢中になりすぎない。
足元ばかりを見て歩かない。
周囲を確認する場合は必ず止まって行うこと(転倒回避の為)。
2.道迷い実体験
ここまで強めにお伝えしておいてなんですが、筆者も道迷いの経験があります。
筆者の記憶では、その分岐は誰でもわかる大きな分岐でした。
筆者が持つ地図上に、当然それはありました。
しかし最新の地図ではその分岐は災害の為に消え、その先に新しい分岐が出来ていました。
おわかりですか?
原因は一度行ったことがあるという自信にもならない自信と、最新情報を手にせず古い地図を持っていたことです。
登山地図のコースタイムどおりのスピードで歩いていた私達でしたが、登山開始1時間で地図を広げたときに、次は約50分位歩いたら分岐だと理解はしていたものの、軽い登りだったのでお喋りの度が過ぎて1時間30分も真っ直ぐ歩いてしまったのです。
何故気が付いたかというと、下り始めたからです。
確かにそこに至る途中までに「こんな分岐あったっけ?」と思いましたが、「私が探している道ではない」と過去の記憶を信じてしまったのです。
念の為GPS機能が付いたアプリ地図を広げたところ、真っ直ぐだと思っている道だって、大きくうねっていて、筆者たちはとんでもない場所にいたのです。
そこはお喋りに度が過ぎるほどだったので危険なルートではなかったのですが、こんな日はもう行かない方がいいと話し合い、目的地には行かず引き返しました。
単純に2時間半歩いて道が違うことに気が付き、2時間半歩いて帰ってきたわけです。
帰りがけに、私の記憶で曲がろうと思っていた分岐を確認しました。
閉鎖されていたので草が生い茂り、閉鎖の看板さえ隠れていました。
私が犯した道迷いは、古い地図を持参して情報を更新せずに過去を信じ込み、疑問をスルーして、お喋りに夢中になる、よくあるパターンの1つです。
これが一歩間違えば、引き返せない状態になっているわけです。
続きは「道に迷ったらどうすればいい?|登山入門ガイド」をご覧くださいませ。
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