ビバークのやり方|登山入門ガイド
ビバークとは、登山中に何らかのトラブルがあり、緊急避難的に山で一夜を過ごすことです。
一夜だけですめばいいことを願います。
ビバーグをせずに登山できるように、「登山」について色々紹介をしていますが、万が一の場合の知識として覚えておきましょう。
1.ビバークの種類
あらためて、ビバークとは山で一夜を明かすことで、それは自身が登山計画していた行動とから予定が狂ってしまったことです。
一般的に示すビバークとは、緊急避難でのビバーグで「フォースト・ビバーグ」といいます。
そもそもビバーグを予定した登山でビバーグすることを「フォーカスト・ビバーク」といって、それは山小屋がない場合や、登山地図にないバリエーションルートを歩く人達が行うことです。
2.ツエルトとレスキューシート
ビバーグとセットになって紹介されているのが、ツエルトとレスキューシートです。
1.レスキューシート
レスキューシートとは、防寒・防風・防水・保温性に優れた一枚シートでや筒状になったシートでホームセンターでも販売していますが、より優れたものは登山用品店にあります。
2.ツエルト
ツエルトとは、テントです。
ツエルトはドイツ語で、テントは英語。
でも日本ではツエルトとテントが、何故か使い分けられていて緊急時に使うのがツエルトみたいになっています。
なんとな~~く、ツエルトはテントの用に底がなくて、軽量で持ち運びが楽で1人用の小型で、テントは底があって、棒をさせてば直ぐに組み立てられて大人数対応のものがあるという感じで捉えられています。
ツエルトだって大きな張はあるんですけどね。
何故使い分けられたのかは不明ですが、日本でいうところのツエルトは一枚の布なので、緊急時に使い勝手がいいので、今やどの登山用品店・登山雑誌でも必ず持つように推奨しています。
2.ビバークしなければならない時
いよいよビバークのお話です。
筆者はツエルトを推奨しているので、ツエルトで話を進めますね。
予期せぬ悪天候や、道迷いのよる遭難でやむをえず山で一夜を明かさなければならないと時、寒さを凌ぐためにツエルトを使います。
そのような状況の場合、電波が届くのであれば自分の状況を誰かに連絡しましょう。
またビバークのときの為にも、日帰り登山でもザックの中にはヘッドライトが必要だということがわかって頂けると思います。
余分に持ってきてあるであろう行動食などを食べて過ごします。
場所があればツエルトを張って過ごしますが、ツエルトを張る場所がない場合はツエルトを頭から被って一夜を過ごします。
この一枚があるかどうかで、暖かさが違うのでひいては生死に関わります。
この際、動物などとの遭遇は祈るしかないでしょう。
音の出るものがあれば音を出して回避します。
もし傘があれば、ツエルトの中で傘を広げてスペースを取ります。
軽量傘は、岩登り以外通常登山には便利です。
ツエルトの中でガスや蝋燭など火を焚く時には十分気を付けてください。
夜明け前が一番寒いですから動けるのであれば、ツエルト内で過ごすより歩き出して体を温めたほうがいいでしょう。
複数いて、ツエルトが1つしかない場合はツエルトを広げて木々にくくりタープのようにして過ごすか、無理にでもツエルト内に入り込むか、状況次第です。
ビバークせずにすむように、登山をする際は事前準備をして行動には余裕を持っておきましょう。
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